スタッフ

パンダコパンダ

公開日:1972年12月/上映時間:35分
原案・脚本・画面設定:宮崎駿
監督:高畑勲
作画監督:大塚康生、小田部羊一
美術監督:福田尚郎
撮影監督:清水達正
音楽:佐藤充彦

パンダコパンダ 雨降りサーカスの巻

公開日:1973年3月/上映時間:39分
原案・脚本・画面構成:宮崎駿
監督:高畑勲
作画監督:大塚康生、小田部羊一
美術監督:小林七郎
撮影監督:清水達正
音楽:佐藤充彦

声の出演

ミミ子:杉山佳寿子
パパンダ:熊倉一雄
パンちゃん:太田淑子
トラちゃん:丸山裕子
おばあちゃん:瀬能 礼子
おまわりさん・
サーカスの団員:
山田 康雄
動物園の園長さん・
サーカスの団長さん:
和田 文雄

パンダコパンダ 作者のことば  演出 高畑勲

 これは、二十年以上もまえにつくった映画だけれど、いまもぼくたちにとってたいへん大切な作品だと考えています。それは、このあとにしたいろんな仕事のおおもとになった映画だからです。ぼくたち、というのは、この映画を作ったなかまのことです。みんなまだ若くて、気持ちがかよいあっていて、やる気もじゅうぶんで、おもしろい映画を作ろうとはりきっていたなかまでした。みなさんにもいいなかまができるといいですね。

 この映画は、こんなことがあったら、こんなことに出あえたら、つまりこんなお客さんが来たらどんなにいいだろうな、ワクワクするだろうな、とぼくたちじしんが思ったことを、できるだけほんとうにあったようなかんじに作ろうとしたものです。そうすればきっとみなさんにもワクワクしてもらえると考えたからです。

 ところで、遠足に行って、とつぜんのにわか雨でさんざんな目にあったことはありませんか。からっと晴れた日のたのしい遠足ももちろんステキだけれど、どしゃぶりのなかを走ってびしょぬれ、泥だらけになった遠足だっておもしろいんですよ。お客さんといっても人だけじゃないんです。いつもとおなじでないことならなんでもお客さんです。ちょっとふうがわりだったり、ちょっとイヤなかんじだったりしても、ほんとうはそのなかに、とってもいいことやおもしろいことがかくされているかもしれません。がっかりしたり、かなしかったり、つらいおもいをしたりすることでさえ、心いっぱいにうけとめれば、きっとあとで、いいお客さんだったことがわかります。

 パパンダさんやパンちゃんやトラちゃんや、すみきったおおみずやサーカス団ははじめからステキなお客さんですから、だれも見のがすはずはありませんね。でも、どうか、じぶんのみのまわりでおこる、なんでもないような小さなことにも、いきいきと眼を光らせて、なんでもワクワク楽しんじゃおうという気持ちを忘れないでくださいね。そして、いつものくらしのなかにひょっこりやって来るお客さんをついやりすごして、ステキなおつきあいをせずにすましてしまったりしないようにこころがけてくださいね。

【『ジス・イズ アニメーション パンダコパンダ』(小学館・1994年)において、子どもたちに向けて贈られたコメントより】